李念澤 メイキング


こんにちは、「いちご飴」を制作監督した李念澤です。
この作品を最初に企画発表したのは一昨年(2018年)の12月だけど、実は藝大に入ったばかりの頃、ずっとこのようなテーマの作品を作ろうと考えていました。色々な本を読んだり、映画を観たりして、被害者の心理を心で感じとっていました。
最初の企画発表から去年の7月まで、シナリオと絵コンテを3回作り直し、8月から作画を始めました。

(二回目直した絵コンテ、ほぼ最後のバージョンに残っていないです)


(最初はデジタル作画で、動きをチェックした後色塗りします)
絵柄と画材については、最初はモノクロ、抽象的な絵柄で作りたかったのですが、ゼミの教授に相談したら、「やはり可愛らしい絵柄で、この暗い話を語る方が逆転の効果がある」と言われました。
(作画風景)
なぜ色鉛筆を選んだかというと、被害者としての主人公はまだ子供なので、自分が何をされているのかわからないです。わからないけど何か変な感じを感じています。その繊細な心理変化を色鉛筆の特徴で表現できると思って、色鉛筆を選びました。それにしても、色鉛筆で絵を描くと本当に時間がかかってしまって、地獄みたいな数ヶ月でした!
(セリフ録音風景、東京藝術大学千住キャンパス)

一刻も早くこの世の中から、子供への虐待が消えてなくなることを祈ります。