羅絲佳 インタビュー


― 夢は何ですか?
ずっと変わらない夢―宇宙に行く(せめて月に行きたい)。やっぱり宇宙をみてみたいですね。それには、私がある分野で傑出した人になるか、一般人が気軽に宇宙に行ける時代が来るかだと思うのですが、どちらでもオッケーです。

― 人生を変えた作品はなんですか?
ベタな答えかもしれないですが、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』とノーマン・マクラレンの『Canon』です。少女の時にすごい衝撃を受けました。「好きな作品」と違い、「人生を変えた作品」なんて爆弾みたいなものなので感情的にしか挙げないね。

― 作品を作るとき何かこだわりはありますか?
必ず、今まで自分がやったことがない何かを作品に取り込みます。飽き性なので、「どうなるだろか...?」不安もありながらワクワクする感じがいつも制作のモチベーションです。

― 今回と今までの制作と違ったところ、挑戦してみたところありますか?
セリフ付きの作品は初めてです。人間ではない「モノ」が喋るから、その「モノ」のスケールで憑依して脚本を書いてみました。技法的には、初めてアナログで長い短編を作ることです(デジタル人間だった)。音楽の「見せ方」にもちょっとチャレンジしました。詳しい内容は修了展サイトの私のメイキングページへ。

― 作品を作るとき一番苦労したことは何ですか?どうやって乗り越えましたか?
作品の全然まとまりがない状態が長く続いた気がします。内容を足してばかりで、頭の中にはカオスでした。先生から「引き算」のアドバイスを受け、一番作りたいことを絞って、それ以外のものを「どうでもいいや!」と思ってなんとなく乗り越えました...

― 藝大に入ってよかったと思うことは?
藝大アニメーションに、色んな作品スタイルや制作理念を持つ人がいます。学校で人々の違いを見たり、考え方を聞いたり、自分の養分にしました。機材や施設が豊富で、制作が支えられます。海外へ見学や交流しに行くチャンスも多いです。入って本当に良かったと思うし、ここに入った人が贅沢な環境を大切にしてほしい。

― 1000万円あったらどう使いますか?
今このインタビューを見ている人に1000万円を均等に分けて配ります。